棚の上に書類を置きたくなり、椅子に上着をひっかけたくなる私達
面白い本を読みました。
人は、棚の上、カウンターキッチンの上、机の上…「上」があると物が置きたくなる生き物だ。
人は椅子があると上着をひっかけたくなり…
壁があると荷物を寄せたくなり…
書類は積みたくなり…
北(もしくは二階)に倉庫部屋を作りたくなる。
人は物を持って歩くのが嫌い。
そして、見えないところにしまったものは忘れる。
人間が生活するれば物が使われ場所が移ったり、新たに持ち込まれて散らかる。
それ自体は生きている証で素晴らしいこと。
では、なぜ「元に戻す」もしくは「不要になったら捨てる」ということがやりにくいのか、というのを細かく分析している本です。
注意してみると、確かについつい置いてしまう場所というのは決まっており、そこに置いた瞬間、片づけることを放棄してしまっている心理に気付きます。
この本は、新しい物を買ったり古い物を捨てたり、散らかったり片づけたり、と物が循環するのを人の生活が行われている証として前向きにとらえている部分に好感を持てました。
ついつい綺麗な部屋というとモデルハウスのような整然とした「物が動かない部屋」を想像しがちですが、それを片づけの目標にしてしまうと疲れてしまいます。
片づけに取りつかれている人や、片づけに疲れている人が読むと、ホッとできる部分があると思いますのでおすすめです。
「片づけなくてもいい!」技術
宝島社